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No.031 ■時間の正確さ

それぞれの文化の違いと例のひとつとして「ビジネスにおける時間の正確さ」というのがある。

国ごとのビジネスにおける時間の正確さというのをちょっと書いてみよう。いずれも「世界比較文化辞典」からの引用である。この辞典で紹介されている国は60カ国だが、メルマガでは日本を含め8カ国のビジネスにおける時間の正確さについて紹介しよう。

ブラジル:ブラジル人にとって時間に遅れるのは日常茶飯事である。

中国:時間には正確。遅刻やキャンセルは非常に無礼なことと見なされる。

インド:インド人は時間厳守を尊重するが、ともすれば実行が伴わない。会議のスケジュールを決める時は、土壇場の変更にも対応できる余裕をもっておこう。

イタリア:時間には厳守のこと。特に工業地域のある北イタリアでは、アメリカ並みの正確さと能率が求められる。

エジプト:時間を守ることは伝統的に美徳とは考えられていない。クライアントがアポイントに遅れてくることもあるだろうし、姿を見せないことさえある。海外からのビジネスマンも含めて、頼み事をする側が待たされるのはアラブの世界ではあたりまえ。

ロシア:ロシア人にとって1、2時間の遅れは日常茶飯事だ。旧政権下では時間の正確さは重要ではなかった。雇用は保障され、遅刻を理由に解雇されることもなかったからである。現在でもロシア人は、時間の正確さより忍耐を美徳と考える。

アメリカ:時間厳守はきわめて重要。万一遅れそうな時は、必ず電話連絡する。

日本:状況を問わず、時間は正確に。

「世界比較文化辞典」は1999年発行のものだし、上記説明を丸ごと鵜呑みにするわけにはいかないが、やはり、時間の正確さというのは、国ごとによって微妙に異なるようだ。

さて、ろう者の場合、どうだろう。手話教師をビジネスの一種として考えることにしよう。

自分自身については講座の5分前までには会場に着いているようにしている。
初めての場所の場合は15分位前までにと心がけている。

私の知っている手話を教えることを生業としているろう者は意外に思われるだろうが、時間に正確である。

一方で時間にルーズなろう者が残念なことだが少なからずいる。

「時間にルーズなのはろう文化なのだ」と平気で受講生に話し、開始時間に数分遅れるのはあたりまえのこと、半時間遅れても平気でいた。さらにこの人は講座をドタキャンすることも平気でする。

時間に遅れるのはろう文化なのだと主張する人は「ご都合文化主義」。もちろん、「時間に正確な」ろう者からひんしゅくを買う。

ところが手話学習者はご都合文化主義を見抜けず、ろうの先生の毎回の遅刻をやむなく容認してしまっているという。

このろう者が講師をしている手話講座の運営機関の担当者は毎回ドキドキハラハラの連続だったそうである。ドタキャンに対応できるよう代わりの先生を待機させてあったというお笑いにならない話もある・・・。

メルマガの最後に。手話学習者の皆さんへ。ろう者のビジネスの世界では時間に正確・・・が基本なのです。決して「ろう文化=時間にルーズ」ではありません。そうです、ご都合「ろう文化」主義がまかり通ることはあってなりません。

(2004.11.21)

※後日談:2004年秋~冬の3ヶ月、イタリアはローマに滞在されたK先生の話では、電車の遅れが20分というのはアタリマエ、バス待ちも50分だったそう。実体験をしないとわからないこともあるみたいです。

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コメント

はじめまして!私は聴者、手話歴5年の新参者です。
未だ手話に四苦八苦しながら楽しく学んでいます。
昨日アトムさんのHPから飛んできました。ろう文化について、なるほど!と思う事が多く楽しく拝見させていただいてます。昨日今日読み始めてNO.17までしか読んでいませんが、時間に関しての意見を一つ。
乗り物等で職員が「しばらく・・」「未定です」というのは、責任問題にまで追及される場面が多いことにあるように感じます。ろう者のように1時間待ってあと1時間と言われてそうなのかと納得しない聴者が多いので、そういった表現しかできないのでは?と思うのです。
私は広島市の外郭団体(臨時職員)なのですが、電話や突然の来客の場合、対応する職員がいない場合はハッキリと時間を告げます。「OO時に帰社予定なので」と。または、ハッキリ時間が分からない時はこちらから連絡しますと話しますが、これは5分過ぎても怒鳴られる多く、私はひたすら謝る。こういうことが時間に関わる仕事になると(交通等)だとクレームの嵐!だから曖昧に答えてしまう。そういったマニュアルがあるのかもしれませんね。
世界的にみても「コリアンタイム」(時間にルーズ)もありますし、日本の新幹線では1分遅れても何度も「申し訳ありません」の放送が何度も流れます。

これからも、ろう文化、教育について沢山語ってください。
しっかり読んで意見もドンドンメールします(^_^)
ついでに、わたしの愚痴というか、話もきいていただければ嬉しいです!

宮部みゆきさん、私も大好きで読んでますが、ちと怖い(^_^;)
私のお勧めは「浅田 次郎さん」です。
よかったら一読してみてください。
URLは私の通っているサークルほHPです。わたしは「デフワールドの歩き方」を担当しています。良ければHPの意見、気づき等があれば「変だぞ!!!」と知らせてください。

長くなりましたが、風邪の流行り始めた此の頃、体調には気をつけてください。

投稿 オジュナ | 2005/11/09 22:57

確かにブラジルは時間に遅れる。
ビジネスの方はかなり改善されてきた。
パーティーでは、最低15分は義務だ。
会食では1時間遅れるのは、当たり前だ。
ウィエイティング・バーで話をして待つしかない。
恐ろしいのは、テレビ番組まで遅れていく。
予約録画が大変だ。

投稿 Sao Paulo | 2005/01/21 06:33

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