No.135 ■手話通訳利用者への教育
私は、定期受診などで通訳を利用することがある。通訳付きの診察に慣れていない医師は、対応に戸惑うようで、どうしても患者である私ではなく通訳者の方を見てしまう。そこで未熟な通訳者が医師を見つめ返そうものなら、その後は医師と通訳者の会話になってしまう。ろう者や通訳に慣れていない医師が通訳者に向って話しかけたとしても、通訳者の方で医師を見つめることなく"只今通訳中オーラ"を発していれば、次第に医師も患者であるろう者に向かって話をするようになるものだ。
ろう者も、そのような状況になってしまったときには、そのままにせず、通訳者に対応の仕方を教えるなど、通訳者教育をしておくのがよい。本当は医師の方にも利用者教育をすべきところだが、ろう者から直接行うのは難しい。通訳中にさりげなく通訳者から利用者教育をしてほしいところだ。
診察終了後、カルテや診察券を返されるときにも、通訳者が受け取ってしまわず患者本人に渡してもらうようにすべきだ。通訳者は付添い人と間違えられやすく、病院スタッフはどうしても通訳者に向って話をする。そのようなとき通訳者は、自分で受け答えしたり、相手の顔を見つめ返したりせず、さりげなく通訳者であることをアピールするとよい。ろう者側も患者は自分だということをアピールし、利用者教育をしていこう。
医療場面の通訳利用は多いと思う。ろう者にも自立型と非自立型がいるだろうが、非自立型のろう者は、通訳者任せの受診になっていることが多いかもしれない。しかし、そのままでよいのだろうか。通訳者側からも、ろう者が主体的に行動するように働きかけをしてほしい。それは、通訳者からろう者への利用者教育になる。通訳利用に慣れていないのは、病院関係者など聴者だけとは限らない、ろう者もまた然りである。通訳を利用することに慣れるには、たくさん経験するしかないのかもしれない。
(日本語訳:chu)
■このメルマガは、2009年3月23日にまぐまぐ!によって配信されたものです。





















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